白浜から車を飛ばして那智大滝を観て、その帰りに宿泊しました。勝浦からは離れており、周囲はくじらの博物館以外、これといったスポットもなく、古い(廃業した)ゴーカートコースや店じまいした旅館、熱帯植物園の跡地などが周囲に点在する淋しい土地柄です。15時過ぎぐらいにチェックインしましたが、ロビーに入るとその暗さにギョッとしました(たまたま豪雨の日でお天気に恵まれていないというのもあり)。穏やかな雰囲気を狙ったものでしょうが、今日日のホテルはロビーは明るくすることが多いので少し不安に。フロントなど入り口周辺の設備は古さを感じました。 お部屋への案内、荷物運び、部屋の説明などは一切なし。コロナ対策なのかもしれませんが、この価格帯ならあってもいいと思いますし、休止なら説明が欲しいところ。 今回は6Fに宿泊しました。このフロアだけ「花游亭」という別名がつけられ、お部屋が少し広いようです。広縁と床の間がついており、広いテーブルがセットされています。実際には布団を引くと3人、ぎりぎり4人が川の字になれるかどうか、といったところです。しっかりリフォームされており、部屋なのかは古びは感じません。トイレの換気扇が(寝ている人がいるときには付けられないほど)轟音を発するのは困りましたが。 館内は大浴場(2F)と露天風呂が。これが別のフロアになっており、行き来ができないのが難点。露天風呂にも洗い場がありますが、全て外なので真夏以外はちょっと厳しいと思うんですよね…。海側に遊歩道があるせいか、露天風呂も眺望はよくありません。バーン!と太平洋を見ながら入りたいところなのですが。 内湯は熱め、露天風呂はぬるめ、というは狙ったのかたまたまなのかわかりません。逆の方がいいとは思います。掛け流しではなく循環消毒なので温泉マニアには向かないですね。 内湯の洗い場は、衝立のあるタイプなのですがさらにカランを一つおきだけ利用(椅子と桶の配置でコントロール)というのは、コロナ対策なんでしょうがそこまで必要?という気もしています。 浴衣に着替えて夕食をいただきました(色浴衣レンタルは有料なのですが、そこはケチらなくてもいいんじゃないかなー、という気も…)。 夕食は和洋折衷のコース料理で、ボリューム感は満点。給仕の方の大半が外国出身の方で日本語が少々聞き取りづらかったかな…。お料理はまあまあです。(パンから始まった前菜とお造りがまとまって出てくる和洋折衷が許せるのであれば)。せっかくの太地町なのですが、くじらは尾の和物が出たくらいで、その他は全て別注というのが淋しいところ(まあそうそう上がるものではないのでしょうが)。コースの量がそこそこあるので別注までは手が出せませんでした。お値段によって料理は差があるようですので、内容を気にされる方は予約の際に内容含めて確認されるのが良いかと思います。 朝食もセットで、本来ならエッグステーションやサラダバーがあるようですが、こちらはコロナ対策で中止。ピラフが最初からつがれていて冷めているとか、そもそもパンとピラフ両方出てるぞとか、ウインナー一本さみしいな、みたいなところはあります。デザートプレートがアフタヌーンティーみたいに盛られてたっぷりサーブされているのは嬉しかったです。なぜか朝はピアノの生演奏付き。なんつーか、もうちょっと朝っぽい爽やかな選曲でもいいんじゃないかな、と思いましたがw 車でないといけないところですし、周辺観光という意味では難しいところです。那智勝浦の方にも泊まってみたいな、と思うとリピは厳しいかもしれません。
Bagus
23 Ulasan